「副業したいけど、教員だから何をやっていいのかわからない」——そんな行き止まりにぶつかったら、まず検討してほしいのがブログです。
こんにちは、だにえるです。小学校の非常勤講師をしながら、このブログ「daniel-house.com(だにさん家)」を運営しています。結論から先に言います。
教員でも、ブログは始められる。ただし収益化する時点で「任命権者への兼職兼業の申請」が必要になります(地方公務員法第38条/教育公務員特例法第17条)。
「申請が面倒だから無申請でアフィリを貼る」これだけは絶対にやめてください。懲戒処分のリスクがあります。
この記事は、「教員 副業 ブログ」で検索してたどり着いたあなたが、記事を閉じる頃にはサーバー契約まで行けることを目指して書きました。申請の壁・開設手順・続けるコツ・1年続けた正直な結果まで、ぜんぶまとめて置いておきます。
だにえるさん、今日は「教員×ブログ」の教科書みたいな回だね!じっくり聞くよ〜
この記事でわかること
- 教員の副業としてブログが向いている5つの理由
- 始める前に必ず確認する3つの壁(服務・申請・税金)
- ブログ開設の6ステップ(サーバー選び〜解析ツール設定)
- 教員が書きやすい5ジャンルと、やってはいけない4つのこと
- 1年続けただにえるの正直な数字(PV・収益・記事数)
なぜブログが”教員の副業”として向くのか/5つの理由
「副業ならUber Eatsでも、せどりでも、YouTubeでもいいじゃない?」と思うかもしれません。でも教員という仕事の制約を全部クリアできる副業は、実はそう多くない。ブログが向いている理由を5つに分けて説明します。
理由1:申請で認められる”範囲”に入りやすい
地方公務員の兼職兼業は、原則禁止だが「任命権者の許可」があれば可能(地方公務員法第38条)。教員の場合はさらに教育公務員特例法第17条で「教育に関する他の職を兼ね、事業若しくは事務に従事することができる」と規定されています。
実際に文部科学省も2018年以降、教員の兼職兼業を柔軟に認める方向で複数の通知を出しています。とくに「原稿料」「講演料」「印税」「作品の販売」など不定期・創作物型の収入は認められやすい傾向があります。ブログによるアフィリエイト収入・原稿料は、この「創作物の対価」というカテゴリに近い性質を持っています。
もちろん自治体によって判断は違いますが、「店舗を構える」「毎日シフトに入る」系の副業に比べれば、申請が通りやすい”グレーゾーンの白寄り”なのがブログなんです。
理由2:時間の融通が最大限効く
教員の業務量は、行事・学期・部活の有無で激しく波打ちます。シフト制の副業は続けようがない。でもブログは「書ける日に30分だけ書く」で成立します。通勤電車・放課後のすきま・土曜の早朝、どこでもいい。
理由3:教員経験がそのまま資産になる
「授業準備で教材を調べ、整理し、わかりやすく再構成する」——これ、ブログ記事を書くプロセスとほぼ同じです。教員は毎日プロのライターと同じ訓練を積んでいる。
さらに「対象学年のレベルに合わせて言葉を噛み砕く力」はSEO記事で最強の武器になります。難しいことをやさしく書ける人は、Googleにも読者にも好かれます。
だにえるさんの授業プリント、いつもめちゃ分かりやすいもんね!あの力がそのまま使えるんだ〜
理由4:初期投資が月1,000円以下
レンタルサーバー+独自ドメインで、月あたり700〜1,200円程度(2026年4月時点の各社公式料金)。失敗しても1年で1万円台の痛手で済みます。せどりのように在庫を抱えるリスクもゼロ。
理由5:心の整理になる
文部科学省「令和5年度 公立学校教職員の人事行政状況調査」によると、精神疾患による病気休職者は7,119人と過去最多(教職員全体の0.77%)を更新しました。私自身も休職を経験しています。
その時に救われたのが、ブログに自分の考えを書く時間でした。職員室では言えなかったこと、保護者の前では見せられなかった弱さ、教室で感じたモヤモヤ。書くことで「自分が何に疲れていたか」が見えてくる。これは収益以前の、副業の副作用としての大きなメリットです。休職中にブログを始めた経緯は 休職中でも始められる副業 に書いています。
始める前に必ず確認する3つの壁
「向いているのはわかった、さあ始めよう」の前に、先に知っておかないと詰む壁を3つ。ここを飛ばすと、稼げた瞬間に懲戒処分という悲しい結末になります。
壁①:服務規程・営利性の範囲
根拠条文は先ほど挙げた通り、地方公務員法第38条と教育公務員特例法第17条。ポイントは「営利性」です。趣味で日記を書くだけなら副業にはなりません。問題はアフィリエイト広告・Amazonアソシエイト・Google AdSenseを貼った瞬間から。収益が発生しうる状態は「営利企業への従事」に準ずると判断される自治体がほとんどです。
つまり「収益化の瞬間=申請の瞬間」と覚えてください。詳しい線引きは 教員の副業が難しい3つの壁 を。
壁②:申請フロー(文科省通知準拠)
申請は「任命権者」宛てに提出します。公立校なら教育委員会、私立校なら学校法人が窓口です。書類名は自治体ごとに違いますが、だいたい「兼職兼業許可申請書」。文科省の通知「教師等の兼職兼業について」(2018年/2023年改訂)により、教育公務員についても同様の運用をする旨が示されています。
- 業務内容(ブログ運営・アフィリエイト)
- 従事時間(週◯時間/夜間・休日)
- 報酬形態(成果報酬型/不定期)
- 本務への影響がないことの説明
この4点を正直に書くのが基本です。「無申請で始めて稼げたら申請する」は危険。住民税の変動で必ずバレます(後述)。
壁③:確定申告の義務(20万円ルール)
国税庁の指針では、給与所得者で副業の所得が年間20万円を超える場合、確定申告が必要。ただし注意点が2つ。
- 所得=売上ーサーバー代等の経費。収入20万ではなく「所得」20万。
- 20万円以下でも、住民税の申告は必要(市区町村へ)。ここを忘れると脱税扱いになるので注意。
具体的な税額シミュレーションや経費の範囲は、必ず税理士または最寄りの税務署の無料相談で確認してください。ここは素人判断が事故につながる領域です。
「20万以下でも住民税申告は必要」ってところ、けっこう知らない人いそう…!
ブログ開設の6ステップ
前置きが長くなりました。ここからは実務です。所要時間は全部あわせて2〜3時間。ひとつずつ進めてください。
ステップ① サーバー選び
WordPressブログには「レンタルサーバー」が必須です。下の3社は、日本国内で教員ブロガーが選ぶ定番です。料金はすべて2026年4月時点の公式情報です(キャンペーンで変動するため、契約前に必ず最新を確認してください)。
| サーバー | 月額(12ヶ月) | ドメイン | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ConoHa WING(ベーシック) | 約1,320円〜 キャンペーン時643円〜 | 2つ永久無料 | 速度重視・初心者 |
| エックスサーバー(スタンダード) | 約1,100円〜 キャンペーン時693円〜 | 1つ永久無料 | 老舗の安定感重視 |
| ロリポップ!(ハイスピード) | 約550円〜 | 1つ永久無料 | コスト最優先 |
私はConoHa WINGを使っています。決め手は「WordPressかんたんセットアップ」でサーバー契約と同時にWordPressが自動インストールされること。初心者がつまずきがちな工程をまるごと省略できます。
ステップ② ドメイン取得
ドメインは「ブログの住所」です。上の3社とも独自ドメインが無料で付いてくるのでここは迷わなくてOK。選ぶときのポイントだけ。
- .com/.net:無難。国際的に信頼される。
- .blog/.life:ブログらしさが出るが、やや馴染みが薄い。
- .jp:日本特化で信頼感があるが、更新料がやや高い(年3,000円前後)。
匿名運営でも問題なしです。私のブログも本名は出していません(後述)。
ステップ③ WordPressインストール
サーバー申込の画面で「WordPressかんたんセットアップ」を「利用する」にチェック。
- サイト名を入力(後から変更可)
- ユーザー名・パスワードを決める(忘れると詰むのでメモ)
- 独自ドメインを選ぶ
- 申込完了 → 10分〜数時間でWordPress管理画面にログイン可能
WordPressは世界中のWebサイトの約4割以上で採用されている定番のCMS(W3Techs公開データ)で、情報もテーマも豊富です。最初はこれ一択で問題ありません。
ステップ④ テーマ選び
テーマはブログの「見た目と機能のテンプレート」。2択で考えれば十分です。
| テーマ | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| Cocoon | 無料 | 日本製・機能十分・教員ブロガーに多数実績 |
| SWELL | 17,600円(買い切り) | 操作性が飛び抜けて良い・ブロックエディタ完全対応 |
「最初はお金をかけない」ならCocoon、「書き続ける覚悟があり、作業時間を短縮したい」ならSWELL。ちなみにこのブログはSWELLです。毎週更新する人には投資回収しやすい買い切り価格だと感じています。
ステップ⑤ ASP登録
ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)は、広告主とブロガーを繋ぐ仲介会社です。登録は全部無料。まず以下の3つに登録しておけば困りません。
- A8.net:国内最大級。審査なしで登録可、案件数No.1。
- もしもアフィリエイト:W報酬制度で報酬+12%の独自ボーナス。
- Amazonアソシエイト:書籍・日用品に強い。最低支払額5,000円(ギフト券なら500円)。
ASPごとに最低支払額が違うので、登録後に各社の規約ページで必ず確認してください(A8.netは1,000円〜、もしもは1,000円〜など)。貼る前に必ず申請を出しておくこと。繰り返しますが、無申請での収益化は処分対象になります。処分事例は 公務員副業/処分されるとどうなるの? にまとめました。
ステップ⑥ Google Search Console / Analytics設定
これは忘れがちですが、最初にやっておくと3ヶ月後の自分が救われる作業です。両方とも無料。
- Google Search Console:どんなキーワードで検索された / クリックされたかがわかる
- Google Analytics 4 (GA4):どれくらいの人が読んだ / どこから来たかがわかる
読まれ方が数字で見えると、次に書くテーマが自然に決まります。「勘」で更新を続けるより、ずっと続けやすい。
ここまでの全体の流れは 3ステップでできるブログの始め方 に画面キャプチャ付きでまとめてあります。
6ステップあるけど、全部で2〜3時間なんだね!週末にまとまった時間が取れれば一気にいけそう!
教員ブロガーが書きやすい5ジャンル
開設したら、次は「何を書くか」。教員という属性から書きやすく、かつ読者ニーズもあるジャンルを5つ紹介します。
①教育・授業の知見
学級経営・授業レシピ・評価の付け方など。教員向け。新任の先生や、現場で悩む同業者に読まれます。守秘義務と実名に最大限注意(後述)。
②保護者向けお悩み
「連絡帳の書き方」「個人面談の準備」「不登校の対応」など。保護者は現役教員の生の声を求めています。検索需要も大きい。
③副業・お金(教員向け)
まさにこの記事のジャンル。「教員 副業」「教員 資産運用」は同業者のニーズが根強い。元手なし副業5選 のような導入記事から入るのがおすすめ。
④子育て
自分が親になっていれば、教員視点での子育て観は強力なコンテンツになります。おもちゃレビュー・知育・絵本紹介はアフィリとの相性も良いジャンル。
⑤個人の体験(休職・転職・副業開始)
自分だけの体験は、誰にも書けない。私の 副業禁止の呪い のような、個人史ベースの記事は数字は小さくても深く届きます。
続けるための3つのコツ
「ブログは1年以内に9割がやめる」という定説があります。私の体感もだいたい同じ。続けるためのコツを3つだけ。
コツ①:無理のない更新頻度(週1本で十分)
最初から「毎日更新」を掲げた人から順に消えていきます。週1本を1年続けるだけで50本。これが教員には現実的なペースです。書けない週はゼロでもOK、代わりに翌週に書く。ルールは自分で設定する。
コツ②:テーマを絞って専門性を出す
「教育も料理も旅行もガジェットも書く」雑記ブログは、Googleから専門性を評価されにくい傾向があります。最初の20記事はひとつのジャンルに集中。あとから横に広げる方が圧倒的に伸びます。
コツ③:匿名運営でも署名性を保つ(ペルソナ設計)
教員は匿名運営が基本です。本名・勤務先・顔出しは避ける。でも「誰が書いているのか」の輪郭はつけたい。私は「だにえる/30代元教員/非常勤講師×小学生向け金融教育」という署名にしています。
この輪郭があるだけで、読者は「またこの人の記事を読もう」と戻ってきてくれます。
1年続けると何が起きるか(だにえるの正直な数字)
誇大広告はしないと決めています。だから数字も正直に書きます。
- 開設1ヶ月目:PV 数十/日。収益ゼロ。
- 半年目:PV 100〜300/日。ASP報酬で月数百円〜千円。
- 1年目:PV 500〜1,000/日。月3,000〜5,000円程度の収益。記事数50本弱。
これが現実です。「1年目で月10万」は存在はするが例外中の例外と考えてください。普通は1年目は収益ゼロに近い期間が長く、2年目から数字が跳ねる人がちらほら出てくるというのがブログ業界のリアルな成長カーブです。
じゃあなんでやるのか。理由は「書いた内容が資産として残り続けるから」。シフトの副業は働いた分だけの対価ですが、ブログは3年前の記事が今日も誰かに読まれて収益を生む。この”積み上げ感”が、教員の本業スキル(日々の教材作り)とものすごく相性がいいんです。
「1年目は収益ほぼゼロ」って正直に書いてあるの、かえって信用できるよ!
やってはいけない4つのこと
①勤務先・生徒の特定情報を出さない
校名・学年・生徒のエピソードはどれだけフェイクを入れたつもりでも特定されます。守秘義務違反は処分対象。ブログにおける最大のNG行為です。
②他校・学校制度を実名で批判しない
名誉毀損のリスクが残ります。批判は「制度そのもの」や「一般論」として書く。実名・校名は絶対に出さない。
③誇大な収益報告・再現性のない表現
「誰でも月10万」「絶対に稼げる」は景品表示法の観点からアウトになりえます。ASPから警告・提携解除を食らう原因にもなります。数字は必ず自分の実数値+「個人差があります」の一言で。
④未申請での商用収益化
繰り返しですが、アフィリエイト・AdSenseを貼る前に申請を。住民税の「普通徴収」選択を忘れると副収入分が勤務先に通知される形で確実にバレます。申請→税金対応→安心して運営の順番を守ってください。処分事例の詳細は 教員の副業は懲戒処分?/禁止じゃない に。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 匿名運営でも申請は必要ですか?
A. 必要です。匿名かどうかは関係なく、「収益が発生する活動を行っているか」で判定されます。
Q2. Amazonアソシエイトも営利扱いですか?
A. はい、成果報酬が発生する以上、営利性があります。AdSense・A8.netと同じ扱いで申請してください。
Q3. YouTubeやNote、X(Twitter)は同じ扱い?
A. 収益化している場合は同じ扱いになるのが一般的です。媒体は違えど「成果報酬」「広告収入」が発生する時点で営利。迷ったら所属自治体の服務担当に確認を。
Q4. 1年間収入ゼロでも申請は必要?
A. 広告・アフィリを貼った時点で「収益が発生しうる状態」とみなされるため、申請しておくのが安全です。実収益ゼロでもアウトになった事例はあります。
Q5. 住民税はどうすればバレませんか?
A. 確定申告時に住民税を「自分で納付(普通徴収)」にチェック。給与天引き(特別徴収)にすると勤務先に通知される可能性があります。ただしこれは”バレない裏ワザ”ではなく、申請済みで堂々と副業するための通常手続きです。無申請の隠蔽目的で使うと重いペナルティがあります。
Q6. 夫(妻)名義で運営すれば大丈夫?
A. 形式的に家族名義でも、実質的に自分が運営し収益を得ていると認定されればアウトです。税務署・自治体はこの種の名義借りを問題視します。
Q7. 教員を辞めたらそのまま続けられますか?
A. はい、むしろ最もスムーズに本業化できる副業のひとつです。退職後は申請不要で自由に運営・法人化も可能。私自身、非常勤講師になってからブログ運営の自由度が大きく上がりました。
まとめ:小さく始めて、ちゃんと申請して、長く続ける
教員にとってブログは、「時間の自由・経験の活用・低リスク・心の整理」という4つを同時に叶えてくれる、数少ない副業の選択肢です。ただし「申請」と「税金」の2つの壁だけは、絶対に飛ばさないでください。
まず今日やること:
- 所属自治体の「兼職兼業許可」のフォーマットを確認する
- 書くジャンル・読者像を1行でメモする
- ブログ開設3ステップを読んでサーバー契約まで進める
- 続けるための書き方5つの基本で最初の1本を書く準備を
あなたの教員としての経験は、確実に誰かの役に立つコンテンツになります。小さく始めて、ちゃんと申請して、長く続ける。それだけで、1年後のあなたには本業のスキルと副収入とちょっとしたポートフォリオが残っています。
だにえるさん、「ちゃんと申請して長く続ける」ってすごく大事だね!私も今日からブログ始めてみよっかな〜!
次の一歩は 3ステップでできるブログの始め方 または 続けるための書き方5つの基本 へ。応援しています。
※本記事は2026年4月時点の公的情報(地方公務員法/教育公務員特例法/文部科学省通知/国税庁/文科省「公立学校教職員の人事行政状況調査」等)および各社公式情報に基づき執筆しています。料金・制度は変更されることがあるため、契約・申請前に必ず最新情報を各公式サイトでご確認ください。税務の具体的判断は税理士・税務署へご相談ください。
📚 副業・複業に役立つ本
体験談だけでなく、専門家がまとめた本もあわせて読むと理解が深まります。
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このブログ「だにさん家」もConoHa WINGで運用しています。私自身が複数のサイトを実際にConoHa WINGで動かしてきた経験から、これからブログ副業を始める教員にいちばん安心して薦められるサーバーです。
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