「副業、始めたい。でも、怖い」――そう思いながら、もう何ヶ月も立ち止まっていませんか。
こんにちは、元小学校教員のだにえるです。現役の頃、私は「副業に興味はあるけど、ばれたら懲戒処分になるかも」「そもそも平日は終電、土日は部活。時間なんてない」「ブログとか始めるの、めんどくさい」という三重の壁に囲まれて、3年以上動けませんでした。
この記事では、教員の副業を阻む「辛い・大変・めんどくさい」という3つの壁を、法律の壁・時間の壁・心理の壁として分解し、2026年時点の最新制度・データ・処分事例をもとに、壁ごとの正体と突破法をまとめました。同じように立ち止まっている教員の方に、少しでも前に進むヒントを届けられたらと思います。
結論から言うと、壁は「正体が見えれば越えられるサイズ」に変わります。法律は全面禁止ではないし、時間は週1〜2時間でも積み上がる。心理の壁は「小さな一歩」で崩れていきます。順番に見ていきましょう。
この記事でわかること
- 教員の副業を阻む「3つの壁」の正体(法律/時間/心理)
- 2026年時点の地方公務員法・教育公務員特例法に基づく副業ルールの正確な解説
- 実際にあった懲戒処分事例と、そこから学べる境界線
- 申請不要で始められる副業の範囲と、申請が必要な副業の線引き
- 文部科学省「教員勤務実態調査」データから見る時間捻出のリアル
- 元教員だからわかる「心理の壁」の構造と壊し方
- 今日から動ける1分ステップと、週末2時間ルーティン
教員の副業を阻む「3つの壁」とは
副業に踏み出せない教員の声を集めていくと、悩みはだいたい3つのカテゴリに収まります。
- 法律の壁(=辛い):地方公務員法でがっちり禁止されている、というイメージ。処分が怖い。
- 時間の壁(=大変):朝から晩まで働いて、土日も部活や校務分掌。副業する余力が物理的にない。
- 心理の壁(=めんどくさい):同僚の目・管理職の空気・家族の反応が気になり、「調べる・始める」こと自体が億劫になる。
この3つは、それぞれ独立した壁のように見えますが、実は「連動している」のがやっかいなところ。法律が怖いから調べる気が起きない、調べる時間もない、だからめんどくさい。そして、めんどくさいまま時間が過ぎていく――という悪循環が起きます。
認知心理学の観点でも、これは「学習性無力感(learned helplessness)」に近い状態です。「どうせ動いても無理」という経験が積み重なると、脳は行動そのものを避けるモードに入る。教員の副業で特にこれが起きやすいのは、「調べる→難しそう→諦める」を何度も繰り返した結果、最後には調べることすらめんどくさくなるからです。
だからこそ、まずひとつずつ「正体」を明らかにすることが大事です。全部を同時に解決しようとすると、挫折します。ここからは3つの壁を順番に、なるべく具体的に解きほぐしていきます。
読み進める前に、一つだけお願いがあります。この記事は「何から手をつけていいかわからない」状態の方を想定して、情報を多めに入れています。全部を一度に吸収しようとしなくて大丈夫です。気になったセクションだけブックマークして、行動に移すときに戻ってきてもらえれば十分。「全部理解してから動く」より「一部だけ分かった時点で動く」ほうが、結果的に早く進みます。
壁①「法律の壁」――禁止ではなく「許可制」である
最初の壁は、法律です。教員の多くが「公務員は副業禁止」と思い込んでいますが、これは正確ではありません。正しくは「原則禁止、ただし任命権者の許可があればOK」という許可制です。まずは条文を押さえます。
地方公務員法第38条(営利企業への従事等の制限)
地方公務員法第38条第1項は、地方公務員が①営利企業の役員等を兼ねること、②自ら営利企業を営むこと、③報酬を得ていかなる事業・事務にも従事することを、任命権者の許可なしに行うことを禁止しています。つまり「無許可の収入獲得行為」がアウト、という建付けです。
ポイントは「許可があれば合法」という点。完全禁止ではないのに、学校現場では「公務員=副業禁止」の一言で片づけられがちです。ここを知っているだけで、壁の高さは半分くらいになります。
また、国家公務員法第103条・第104条にも同様の規定があり、「公務員一般としての制限」と理解している方もいますが、地方公務員の場合は第38条が根拠条文です。さらに地方公務員法第30条(服務の根本基準)・第32条(法令等及び上司の職務上の命令に従う義務)・第33条(信用失墜行為の禁止)・第35条(職務専念義務)も密接に関係しており、副業が本業に悪影響を与える場合はこれらに抵触する可能性があります。
そして、ここで知っておきたいのが「人事院規則14-8」や各自治体の兼業許可要綱の存在です。国家公務員の場合は人事院規則が細かい基準を定めていますが、地方公務員の場合は各自治体・教育委員会が独自の基準を設けています。東京都・大阪府・神奈川県などは要綱をウェブ公開しており、「この範囲は許可不要」「このラインを超えたら申請必須」という境界が自治体ごとに明文化されています。自分の自治体の要綱を一度ダウンロードして読むだけで、漠然とした不安は一気に整理されます。
教育公務員特例法第17条――教員には少し広い道がある
教員(公立学校の教育公務員)には、さらに教育公務員特例法第17条が適用されます。条文は「教育公務員は、教育に関する他の職を兼ね、又は教育に関する他の事業若しくは事務に従事することが本務の遂行に支障がないと任命権者において認める場合には、給与を受け、又は受けないで、その職を兼ね、又はその事業若しくは事務に従事することができる」というもの。
ざっくり言えば、「教育に関連する兼業なら、本務に支障がない範囲で許可されうる」という規定です。他学校の非常勤講師、大学での講義、教育系の執筆・講演などが典型例です。一般の地方公務員より、教員のほうがむしろ副業の入口は広い、とも言えます。
実際に、文部科学省は平成30年(2018年)以降、「教員の兼職・兼業に関する通知」を複数回発出し、民間企業での指導、NPOでの教育活動、地域の学習支援教室の講師、教員免許状更新講習の講師などについて、「本務に支障がない範囲で積極的に認めるべき」という方針を示しています。つまり制度の側は、教員の副業を少しずつ解禁する方向に動いているのです。「昔に比べれば、明らかに入口が広がっている」という前提で、自分の自治体のルールを確認するところから始めてみてください。
例えば広島県や奈良県、福岡県の一部教育委員会では、地域クラブ活動指導員・放課後児童クラブの支援員・大学の非常勤講師などでの兼業許可事例が増えています。各自治体の教育委員会ウェブサイトには「兼職兼業許可状況」が公開されているケースもあり、「実際にどんな副業が認められているのか」を自分の自治体の実績で確認できる時代になっています。
許可なしでも始められる副業の範囲
「許可制」と聞くと萎えますが、そもそも許可申請がいらない活動もかなりあります。一般的に、次のような行為は「営利企業への従事」や「報酬を得る事業」に当たらないとされ、申請なしで行えるケースが多いです(最終的な判断は自治体・教育委員会のルールに依存します)。
- 資産運用:株式投資、投資信託、iDeCo、NISAなど。資産の運用は労務提供ではないため、原則として副業に当たらない。2024年に始まった新NISAは非課税枠も大きく、教員でも安心して取り組める代表格。
- 不動産賃貸(小規模):相続や自宅以外の持ち家を貸す程度の規模(一般に5棟10室未満・年間収入500万円未満)なら兼業許可不要とされるのが通例。規模が大きくなると許可申請が必要になります。
- 執筆・講演の原稿料:頻度や反復性が低く、職務に関係しない内容なら「報酬を得る事業への従事」には当たらないと判断されるケースが多い。継続的に行う場合は要相談。
- ブログのアクセスだけが発生している段階:収益化していないブログ運営は、そもそも「事業」ではない。
- フリマアプリでの不要品処分:反復継続性がなく、生活用動産の譲渡にあたるため、副業ではない。仕入れて売る転売業はアウトなので注意。
- ポイ活・アンケートモニター:金額・継続性ともに小規模で、事業というより生活の延長。確定申告の要否だけ意識すればOK。
- クラウドファンディングの支援:リターン型・寄付型のいずれも、支援者側は事業ではない。
特に新NISA・iDeCo・投資信託は、教員の給与天引きで仕組みを作れるうえ、労務提供が一切発生しないため、「まず副業っぽいことを試してみたい」という方に最適です。月3万円をインデックス投資に回し、20年複利で運用するだけでも、老後の不安は大きく軽減します。
このあたりは、教員でも申請不要で始められる副業5選で詳しく整理しています。「まずはグレーゾーンに入らないところから」という人は、こちらから見ていただくのがおすすめです。
逆に「これは確実にアウト」な副業
一方で、無許可でやると確実に懲戒リスクに触れる副業もあります。
- 塾や予備校での有償講師(定期雇用)
- 家庭教師の個人契約(継続的・報酬あり)
- YouTubeやブログ、物販での継続的な収益化(事業規模での収入)
- 知人の会社の役員兼任
- ウーバーイーツなどの単発配達ワーク
- ウェブライティング・クラウドソーシングでの継続受注
- 在庫を抱えての物販(せどり・転売)
- スキルシェア系サービス(ココナラ・タイムチケット)での継続販売
これらは「報酬を得て反復継続的に労務を提供する」行為に該当しやすく、許可なしで行えば地方公務員法違反となります。特に「ばれないだろう」と軽く始めるとマイナンバーで紐づく住民税の変動からあっさり発覚します。実際の処分事例は教員の懲戒処分事例まとめにまとめているので、「リアルな怖さ」を知っておきたい方はご一読ください。
発覚ルートでいちばん多いのは、住民税の特別徴収額の変動です。副業で得た所得は確定申告しますが、その結果として住民税額が増えると、勤務先(教育委員会)に送られる「特別徴収税額決定通知書」に反映されます。経理担当が「この先生、他の人と比べて住民税が不自然に高いな」と気づいた時点で、調査が入るケースがあります。副業分を「普通徴収(自分で納付)」に切り替える手続きをしないと、ここで発覚するのが定番パターンです。
次に多いのが、同僚・保護者・生徒からの情報提供です。SNSで顔出し・本名で副業を発信している教員が、たまたま担任クラスの保護者に見つかり、教育委員会に通報される、という流れはよくあります。副業を続けるなら、本名・顔出し・勤務校が特定される情報は絶対に出さないのが鉄則です。
法律の壁の突破法:「禁止」ではなく「線引き」で考える
法律の壁を越えるコツは、「やっていい/ダメ」の二元論をやめることです。教員の副業には、次の3つのレイヤーがあります。
- レイヤー1:そもそも副業に当たらない活動(資産運用・小規模不動産・単発の原稿料・収益化していないブログ)
- レイヤー2:許可を取れば合法になる活動(教育関連の兼業・執筆・講演など)
- レイヤー3:許可しても原則認められない活動(本業と競合する継続的な営利行為など)
はじめの一歩は、レイヤー1から入るのが鉄則です。「何も申請せずに」「法律的にもクリーンに」始められる副業は、意外と選択肢があります。法律の壁は、情報不足で勝手に高くなっていたことが多いのです。
もう一つの重要ポイントは、「迷ったら所管の服務担当に匿名で問い合わせる」こと。多くの教育委員会には服務・コンプライアンス相談窓口があり、「こういう活動は副業に当たるか」の確認だけなら、個人名を出さずに問い合わせできます。ネットの情報だけで判断せず、最終的には自分の自治体の公式見解を取りに行くのが、最も確実でリスクの低い進め方です。
壁②「時間の壁」――労働時間データで見る現実と突破口
2つ目は、時間の壁。これは精神論では越えられないので、まず客観的なデータから見ていきます。
文部科学省「教員勤務実態調査」が示す労働時間
文部科学省が実施した「教員勤務実態調査(令和4年度)」によれば、小学校教諭の平日の平均在校等時間は10時間45分、中学校教諭は11時間1分にのぼります。さらに、土日の在校等時間も小学校で約36分、中学校で約2時間18分。中学校はとくに部活動の影響が大きく、週の総在校時間は50時間を超える水準です。
これは「在校等時間」であり、自宅に持ち帰って行う教材研究や採点は含まれません。実働はこれより明らかに長い。肌感としては、平均的な小学校教諭で週60時間近く、中学校教諭で週65時間近く働いているイメージです。
さらに文部科学省の同調査では、「持ち帰り業務時間」の平均が平日約30分〜1時間、土日は小学校で平均40分、中学校で約40分という数値が出ています。つまり学校にいない時間ですら、多くの教員は業務を続けているのが現実。一般企業の36協定や時間外労働の上限規制と比べても、異常値です。
ここで重要なのは、「この労働環境を前提に副業を考えない」ことです。「みんな疲れ切っているのに副業なんて無理」と思考停止するのではなく、「疲れ切っているからこそ、副業による収入源の分散が必要」と発想を転換する。労働環境の改善を待っていたら、自分の人生の持ち時間が先に尽きます。
この状態で「副業に週10時間」と言われても、物理的に不可能です。だからこそ、副業設計は「週1〜2時間からでも成立するもの」を選ぶのが前提になります。
「大変」のイメージを支える2つの思い込み
教員の「副業=大変」という印象は、次の2つの思い込みから来ています。
- 思い込み①:副業は平日毎日2時間以上やらないといけない → そんなことはない。週末2時間だけでも半年あれば積み上がる。
- 思い込み②:稼ぐには早朝か深夜に作業するしかない → 教員で早朝・深夜作業は、確実に健康を壊す。優先順位が逆。
副業で倒れたら本末転倒です。健康を壊すレベルでやるのは、そもそも設計ミス。「週末の2時間+平日の15分×2日」くらいの、無理のない時間の束ね方が続けるコツです。
参考までに、私が現役時代に試行錯誤の末にたどり着いた時間配分は、「平日は情報収集とメモだけ(通勤時間+昼休み)、本格的な作業は土曜の午前9時〜11時に固定」という形でした。決まった曜日・時間に固定することで、「今日やる?やらない?」という意思決定コスト自体をゼロにできます。副業の敵は、作業そのものよりも「始める前のためらい」であることが多いのです。
スキマ時間の棚卸し――本当に時間はないのか
「時間がない」と言う教員の方に、1週間の時間の使い方を可視化してもらうと、だいたい次のようなスキマが出てきます。
- 通勤時間(往復40分〜1時間):音声学習・ネタ収集に使える
- 昼休み(15分前後):SNS投稿・メモ書きに使える
- 夕食後の惰性スマホ時間(30〜60分):ここが最大の副業時間候補
- 土日の午前中(2〜3時間):週末のまとまった作業枠
全部を副業に回す必要はありません。「夕食後の惰性スマホ」と「土曜の午前中の2時間」だけ、副業に振り向けるだけでも、週3〜4時間が確保できます。これを半年続けると、累計80時間前後。ブログなら20〜30本、Kindle出版なら1冊、教材販売なら数十点の素材が積み上がる時間です。
時間の棚卸しをするときに便利なのが、スマホのスクリーンタイム機能です。iPhoneなら「設定 → スクリーンタイム」、Androidなら「Digital Wellbeing」で、「自分がどのアプリに1日何分使っているか」が秒単位でわかります。多くの教員は、この数字を見て「自分、SNSとYouTubeに1日2時間以上使っている」と気づき、静かに衝撃を受けます。
だからといって「SNSを完全にやめろ」とは言いません。1日のうち30分だけSNSを副業の時間に振り替える。これだけで、週3.5時間・月14時間・年168時間が捻出できます。これは「生活習慣を根本から変える」タイプの努力ではなく、「スマホを触る指先の向きを少し変える」だけ。続けやすさがまったく違います。
時間の壁の突破法:全力を捨てて「細く長く」
時間の壁を越える原則は、ただひとつ。「全力を出す副業をやめる」ことです。
本業がある以上、副業は細く長く。最初から毎日3時間やろうとすると、確実に2〜3週間で燃え尽きます。「週末の2時間だけ」「帰宅後の30分だけ」と決めて、それ以上はやらない。物足りないくらいがちょうどいいんです。
具体的な6ステップ(ブログの場合)は教員の副業第一歩・ブログ6ステップにまとめました。手順通りにやれば、初日30分・2日目30分・3日目1時間…という小さな積み上げで開設まで到達できます。
また、副業ジャンルの選び方としては、「ストック型」と「フロー型」を意識するのもおすすめです。ストック型はブログ・YouTube・Kindle・教材販売など、一度作れば資産として働き続けるもの。フロー型はWebライター・家庭教師・講演など、稼働した時間に比例して報酬が出るもの。教員のように「可処分時間が少なく、将来的に独立の可能性も残したい」人は、ストック型を中心に、フロー型を補助的に組み合わせる設計が合理的です。
壁③「心理の壁」――いちばん高くて、いちばん壊しやすい
3つの壁のなかで、一番やっかいなのが心理の壁です。法律と時間は客観的な問題ですが、心理の壁は「自分の内側の声」なので、放っておくとどんどん大きくなっていきます。
同僚・管理職の目――教員文化の同調圧力
教員の世界は、同調圧力が強めに働きます。職員室で「最近、副業始めて〜」なんて言おうものなら、「本業がおろそかになるんじゃない?」「時間あるなら教材研究したら」という空気が返ってくることは珍しくありません。
実際に副業を禁じているわけでなくても、「教員はそういうことをしない」という暗黙のカルチャーが根強い。これは教員7年目で気づいた「副業禁止」の呪いでも深掘りしていますが、法律より先に、文化が足を引っ張っている状態です。
この文化は、昭和〜平成の「教員は聖職」観の名残でもあります。清貧・無私・自己犠牲が美徳とされ、「お金の話をする先生はいやらしい」という空気が、特にベテラン層に根強く残っています。2020年代以降、若手教員の離職率が高止まりしていることの一因でもあります。
対策としてシンプルなのは、「副業の話は職員室で絶対にしない」こと。同僚を信頼していないという意味ではなく、「どうしても漏れるリスク」を管理する観点です。話したい気持ちはSNS(匿名アカウント)や家族・校外の友人に向け、職場では淡々と本業に集中する。これだけで、文化的な同調圧力を受ける機会は激減します。
家族の理解――「もう本業で十分忙しいのに」
もうひとつ大きいのが、家族の反応です。「そんな時間あるなら子どもと遊んで」「今の給料で足りてるのに、なんでわざわざリスク取るの」――こう言われると、心がぐっと重くなります。
ここで効くのは、「稼ぐため」ではなく「将来の選択肢を増やすため」というフレーミングです。教員一本でやっていくことに不安を感じる時代に、「いざという時に動ける準備」をしておくのは、家族にとっても安全策になる。
「毎週土曜の朝2時間だけもらえないか」「月の収益目標は1,000円、でも続けることに意味がある」。具体的に、かつ小さく伝えるのがコツです。
それでも反対されるときは、「なぜ副業したいのか」を3行で言語化して渡してみてください。多くの場合、家族が反対しているのは「リスクが見えない」からです。目的(選択肢を増やす・教員以外の収入源を作る・老後不安を減らす)と、具体的な時間・お金の計画(週末2時間・初期費用1万円以内・半年は収益ゼロ想定)を可視化できれば、話し合いは前に進みます。
もう一つ有効なのは、「家族にとってのメリット」をセットで語ることです。「将来、子どもの教育資金にプラスになる」「自分が少し稼げるようになれば、家族旅行の頻度を増やせる」「私が倒れたときの備えになる」――副業が家族のリスクヘッジになる側面を伝えると、協力してもらいやすくなります。
自己効力感の低下――「どうせ自分には無理」
疲労が蓄積した教員の多くが抱えているのが、自己効力感(self-efficacy)の低下です。「どうせ自分にはスキルがない」「ブログなんて稼げるわけがない」「今さら始めても遅い」――こういう自動思考が、行動を止めます。
ここで知っておきたいのは、教員には他業界でも通用するポータブルスキルがたくさんあるということ。文章力・説明力・ファシリテーション・企画力・スケジュール管理力……。くわしくは教員のポータブルスキル5選にまとめましたが、「スキルがない」は完全に思い込みです。
たとえば、毎日30〜40人の児童生徒を前に授業する教員は、一般企業の研修講師と同等以上の「登壇スキル」を持っています。学級通信を年間数十枚書く教員は、ブログライターの上位層と同レベルの「継続的な執筆力」を持っています。学期末の成績処理や行事運営は、プロジェクトマネジメントそのものです。これらは転用すれば、普通に副業として成立するスキルです。
自己効力感を回復させるワンポイントは、「自分が教員としてやってきた業務を、業界用語に翻訳してみる」こと。
- 「学級経営」→「30人規模のチームマネジメント・1年間のKGI/KPI設計」
- 「授業準備」→「学習コンテンツの企画・制作・評価改善のPDCA」
- 「保護者対応」→「多様なステークホルダーとのコミュニケーション・クレーム対応」
- 「校内分掌」→「複数プロジェクトの並行管理・部門間調整」
- 「行事運営」→「大規模イベントの企画・予算管理・当日運営」
こうして翻訳してみると、「自分、意外とスキルあるかも」と思えるはずです。自己効力感は、「できる理由のリスト化」から回復します。
「めんどくさい」=思考停止スイッチの正体
心理の壁でいちばん発動しやすいのが「めんどくさい」です。これは怠惰ではなく、脳が疲労時に発動する防衛反応です。エネルギーを節約するため、新しい選択肢や未知の判断を脳が自動的にシャットアウトする。
だから、めんどくさい状態の人にいきなり「3時間作業しよう」は無理。「今日はブログサービスのトップページを開くだけ」「アカウント名をメモ帳に1つ書くだけ」。1分で終わる行動を1つだけ設定する。これだけで、思考停止スイッチは解除できます。
これは行動科学でいう「BJ Fogg博士のTiny Habits(小さな習慣)」理論と同じ考え方です。「大きな行動を起こすには、大きなモチベーションが必要」という思い込みを捨て、「モチベーションが低くても続けられるほど小さな行動」から入る。腕立て伏せ1回から始めた人が半年後に毎日20回こなせるようになるのと同じで、副業も「ブログを1分だけ開く」から始めれば、半年後には週末2時間の習慣に育ちます。
「めんどくさい」の正体を一言でまとめるなら、「脳のエネルギー節約モード」です。怠けではなく、疲労からの自己防衛。だから精神論で叩くのではなく、「1分でできる行動」でエネルギーを使わずに入口を開けるのが合理的なアプローチです。
心理の壁の突破法:同僚の評価を副業の判定軸にしない
心理の壁を越える最大のコツは、「職員室の評価を、副業の判定軸にしない」と決めることです。
副業は、あくまで「自分と家族の人生の選択肢を増やす」ための手段。同僚や管理職の価値観と、自分の人生の価値観を混ぜないようにする。誰かに話す必要もないし、黙ってコツコツ積み上げればいい。「言わない権利」は誰にでもあるというのは、副業を続けていく上で大きな武器です。
もう一段実践的なコツは、「SNSで同じ境遇の仲間を見つける」こと。X(旧Twitter)や各種コミュニティには、匿名で副業に取り組む現役教員がたくさんいます。職場では孤立していても、ネット上には「同じ壁の前で立ち止まっている人」「一歩先を歩いている人」が大勢いる。顔を出さず、本名も出さず、情報交換と相互応援だけするアカウントを1つ持っておくと、心理の壁はぐっと低くなります。
また、「やらなくていい理由を探す脳」ではなく「小さくでも動いた事実」を自分に見せる習慣もおすすめ。日記アプリや手帳に「副業ログ」を1行だけ書く。「4/15 ドメイン名を3つ書き出した」「4/22 WordPressをインストールした」。これを1ヶ月続けると、「自分、ちゃんと動けてる」という事実が可視化され、心理的ハードルが下がります。
壁を突破した元教員の実話――私のケース
少しだけ、自分の話をします。
私は小学校教員として7年働き、途中で一度、心身の不調で休職を経験しました。戻ってからも「このまま教員一本で大丈夫なんだろうか」という不安が消えず、でも「副業は怖い」「時間もない」「めんどくさい」の三重の壁でまったく動けない日々が続いていました。
最初の一歩は「ドメインを取るだけ」
転機は、ある休日に「今日はブログを開設するだけ、記事は書かない」と決めた日でした。ドメインを取って、WordPressを入れて、それだけで終わり。疲れてたら、それでいい。
でもこの「一歩」の効果は大きかった。翌週は「トップページの設定だけ」、翌々週は「プロフィールを書くだけ」。毎週2時間だけ、副業のための時間を確保する習慣ができていきました。
半年で変わった3つのこと
半年ほど続けて、次の3つが変わりました。
- 収入以上に、心の余裕が増えた:月数千円でも、自分で稼ぐ経路があるという事実が、心理的な安全網になりました。
- 同僚の評価に振り回されなくなった:「ここが全てじゃない」と思えると、職員室の空気が劇的に軽く感じられるようになります。
- 本業にも前向きになれた:不思議なもので、副業の時間を持つと、本業の授業にも余裕が出てきました。
最終的に私は教員を離れましたが、在職中から副業を育てていなかったら、この選択はできなかったと思います。「辞める/続ける」の判断ができるのは、選択肢を持っている人だけです。
失敗談も正直に――途中で挫折した2つの副業
キラキラ成功譚だけ書くのはフェアではないので、失敗談も書いておきます。ブログを始める前、私はせどりと動画編集を試して、どちらも3ヶ月以内にやめました。
せどりは、仕入れ・梱包・発送に予想以上の時間がかかり、しかも家のリビングが段ボールで埋まって家族に嫌な顔をされました。教員の労働時間と、せどりの「物理的な作業」は相性が最悪です。在庫リスクと時間消費を甘く見ていた、典型的な失敗でした。
動画編集は、クラウドソーシングで受注して納品するフロー型副業でしたが、修正対応に時間が取られて、時給換算で500円以下になる案件ばかり。初心者価格帯から抜け出す前に燃え尽きました。「スキル習得と案件獲得を同時にやる」難易度を、軽く見すぎていた失敗です。
この2つの失敗を通して学んだのは、「教員の副業は、物理作業と時給労働を避ける」という原則でした。結果として、「時間の切り売りにならない」「自宅のスペースを占有しない」「自分の経験をそのまま活かせる」ブログ・執筆にたどり着きました。失敗も含めて、回り道はムダではありません。
今日から動ける「1分ステップ」と「週末2時間ルーティン」
ここまでの話を、今日から使えるアクションに落とし込みます。記事を読んで「なるほど」で終わらせないのが大事です。
1分ステップ(今日やること)
- スマホで「自分の自治体名+職員+兼業許可」で検索し、要綱のPDFをブックマーク
- 興味のある副業を1つだけメモアプリに書き出す(ブログ/投資/執筆/講演など)
- ブログから始めるなら、ドメイン名の候補を3つだけ書き出す
- 本記事の下部にある「よくある質問」をざっと読む
ここで1つもやらないと、おそらく今月も動けません。逆に1つでもやれば、次の一歩のハードルが劇的に下がります。
週末2時間ルーティン(次の土曜・日曜から)
- Week1:ブログサービスの比較と、レンタルサーバーの契約まで(作業時間の目安:2時間)
- Week2:WordPressインストール、テーマの設定、プロフィール作成
- Week3〜4:1本目の記事を書く(プロフィール記事、または「教員としての私」の紹介)
- Week5〜8:週1本ペースで記事を追加、合計5本まで積み上げる
- Week9〜:アフィリエイト審査、記事の整理、検索流入のチェック
2ヶ月で5記事、半年で15〜20記事。これだけ積み上げると、ブログは「資産」として動き出します。収益化は1年〜1年半スパンで考えるのが現実的です。
具体的なサーバー選び・WordPress初期設定は、教員の副業第一歩・ブログ6ステップに手順付きでまとめています。→ 初期費用の目安は月1,000〜1,500円前後です。
3ヶ月チェックポイント――「続けられる設計になっているか」
開始から3ヶ月が経ったら、一度立ち止まってチェックしてほしいポイントがあります。
- 週末の2時間を、3ヶ月で何回確保できたか?(目安:10〜12回)
- 記事数は増えているか?(目安:5〜8本)
- 副業のことを考えるのが「楽しい」か「苦行」か?
- 本業・家族・健康に悪影響は出ていないか?
- 月の支出は初期費用以外に増えていないか?(情報商材・高額スクール購入は要注意)
ここで「苦行になっている」「家族が限界」「健康が削られている」の1つでも当てはまったら、一度ペースを落とすか、副業の種類を見直すサイン。続けられない設計の副業は、どれだけ将来性があっても無意味です。無理をしないことが、結果的に長く続けるコツになります。
教員の副業・実例バリエーション――タイプ別おすすめ
「自分にどの副業が合うのかわからない」という声も多いので、タイプ別の参考例をまとめます。
タイプA:書くのが好きな教員
学級通信を楽しんで書けるタイプ、読書が好きなタイプは、ブログ・Kindle出版・note有料記事が合います。ストック型で時間の切り売りにならず、教員としての経験がそのまま強みになります。初期投資はサーバー代のみで、失敗してもリスクは小さい。
タイプB:話すのが得意な教員
授業や学年集会で話すのが得意なタイプは、YouTube・音声配信(Voicy・stand.fm)・オンライン講演・教員向けセミナー登壇が向いています。ただしYouTubeは収益化に時間と許可が必要な点に注意。まずは収益化しない情報発信から、実績を積むのがおすすめです。
タイプC:数字・データに強い教員
算数・数学の授業が得意だったり、家計管理が好きなタイプは、資産運用・投資情報発信・家計改善コンサルティング(個人事業範囲)が向いています。ファイナンシャル・プランナー(FP)資格を取って、将来的に独立する道も見えてきます。
タイプD:ITやデザインに興味がある教員
学校のICT担当をやっていたり、Canvaでプリント作成するのが得意なタイプは、ブログ運営・教材テンプレート販売・教育系Webサービスの制作が向いています。需要も増えており、教員向けの教材販売プラットフォーム(BOOTHやSTORESなど)での個人販売実績も伸びています。
タイプE:地域活動に関心がある教員
地域のスポーツ少年団やボランティアに関わっているタイプは、地域クラブ活動指導員・学習支援NPOの運営・地域の学習教室講師が選択肢になります。兼業許可が取りやすく、教員としての活動との親和性も高い。自治体の「部活動の地域移行」に関連した委託業務は、今後も増える見込みです。
どれが正解というわけではありません。自分の強みと、生活スタイルと、収益化までの許容期間の3つで選ぶのがコツです。
壁を越えた先にある景色――「いざとなれば辞められる」の威力
3つの壁を少しずつ越えていくと、副業の「金額」以上に、人生の設計図が書き換わります。
- 本業以外の収入が、月数千円〜数万円でも発生するようになる
- 「この職場を辞めても、生きていける選択肢がある」という感覚が身につく
- 同僚関係や管理職の評価に過剰反応しなくなる
- 教材研究やクラスづくりにも、余裕を持って取り組めるようになる
- 家族との将来設計が、より具体的に話せるようになる
金額そのものより、「いざとなれば辞められる」という心の余裕のほうが、人生を軽くします。これは私自身の実感としても、副業をしている同業の友人たちの声としても、共通の変化です。
心理学では、こうした状態を「心理的安全性(psychological safety)」の個人版と捉えることができます。組織における心理的安全性が「安心して発言できる環境」だとすれば、個人における心理的安全性は「安心して本音で生きられる状態」。副業による収入源の分散は、その土台になります。
そしてもうひとつ大事なのは、副業は「教員を辞めるため」だけのものではないということ。副業で得た視点や経験が、本業の授業に還元されるケースは多いです。ブログを書いている教員は、学級通信や授業のまとめがうまくなります。投資を始めた教員は、金融教育の授業に説得力が出ます。「副業で得たスキル」が「教員としての質」を上げる、というポジティブループも実際に起きます。
税金・確定申告の基本――知らないと損する「20万円ルール」
副業を始めたら、避けて通れないのが税金の話です。ここも「めんどくさい」の代表格ですが、構造を知ってしまえば恐れるほどのものではありません。
所得20万円以下なら確定申告不要?――正確な条件
よく「副業所得が年20万円以下なら確定申告しなくていい」と言われますが、これは所得税の話であって、住民税の申告は別途必要です。副業所得が1円でもあれば、住民税の申告はする必要があります(自治体によっては申告不要のケースもあるので要確認)。
また、「所得」は「収入−経費」。ブログのサーバー代、書籍代、取材のための交通費などは経費にできます。年間収入が30万円でも、経費が15万円かかっていれば所得は15万円で、所得税の確定申告は不要(住民税申告は必要)です。
住民税を「普通徴収」に切り替える重要性
副業が学校経由でばれる最大のルートは、繰り返しになりますが住民税の特別徴収額の変動です。これを防ぐために、確定申告書の「住民税に関する事項」欄で「自分で交付(普通徴収)」を選択します。
これを選ぶと、副業分の住民税の納付書が自宅に直接届くようになります。本業分の住民税だけが給料から天引きされるため、勤務先の経理が「住民税が高い」と気づくことは基本的にありません。ただし、自治体によっては普通徴収を受け付けない場合もあるので、自分の自治体のルールを事前に確認してください。
なお、副業の所得区分が「給与所得」の場合は、原則として普通徴収に切り替えられない点に注意が必要です。塾講師のアルバイトやクラウドソーシングでも「雇用契約」になっていると給与扱いで、特別徴収に合算されます。ブログや執筆、講演の原稿料などは「雑所得」や「事業所得」として普通徴収を選びやすいので、所得区分まで意識して副業を選ぶのがプロの考え方です。
経費と帳簿は「スマホアプリ」で管理する
確定申告のための経費管理は、手書きやExcelよりもクラウド会計ソフト(freee・マネーフォワード クラウド確定申告など)が圧倒的に楽です。レシートをスマホで撮るだけ、銀行口座と連携すれば入出金が自動取得――という環境が整っています。初年度の月額1,000円前後は、確実にペイする投資です。
ここで大事なのは、「本業用と副業用の銀行口座・クレジットカードを分ける」こと。家計と混ざっていると、経費の仕分けに時間を取られ、確定申告そのものが「めんどくさい」壁になります。副業専用の口座とカードを1セット用意するだけで、帳簿管理は劇的に楽になります。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 教員の副業は本当に違法なのですか?
いいえ、違法ではありません。地方公務員法第38条は「許可なしの営利企業従事・報酬獲得」を禁じていますが、任命権者の許可を取れば適法になります。さらに資産運用・小規模不動産・単発の原稿料など、そもそも「副業」に該当しない活動は許可なしで行えます。「公務員=副業全面禁止」は誤解です。
Q2. ブログは許可が必要ですか?
収益化していないブログ(趣味の情報発信)は、そもそも事業ではないため、許可申請は不要です。アフィリエイトや広告で継続的に収益が発生するようになった段階で、所管の服務担当に相談するのが無難です。自治体により解釈が異なるため、まずは自治体の兼業許可要綱を確認してください。
Q3. 副業がばれるとどんな処分になりますか?
悪質性や収入規模により、戒告・減給・停職・免職まで段階があります。過去には無許可でのUber配達、家庭教師、YouTube収益化などで懲戒処分に至ったケースが報じられています。ばれるルートで多いのは、住民税の変動(普通徴収に切り替えていない場合)と、同僚・保護者からの通報です。具体例は教員の懲戒処分事例まとめをご覧ください。
Q4. 時間がまったく取れないのですが、本当に可能ですか?
平日1時間を無理に捻出するのは逆効果です。まずは「週末の土曜午前に2時間だけ」と決めて、そこを固定化するのがおすすめ。平日は通勤時間の音声インプットや昼休みのメモ書き程度で十分です。健康を壊してまでやる副業は本末転倒なので、睡眠・運動を最優先にしてください。
Q5. 同僚や管理職に知られたくないのですが、どうすればよいですか?
副業を職場で話す義務はありません。許可が必要な活動は任命権者・服務担当に申請・相談する必要がありますが、それ以外を誰に共有するかは自由です。住民税の普通徴収への切り替え(副業分の住民税を自分で納付する設定)を選ぶことで、学校経由で副業収入が知られるルートもほぼ遮断できます。
Q6. スキルも実績もない自分に、できる副業はありますか?
あります。教員には、文章力・説明力・企画力・資料作成力など、他業種でも通用するポータブルスキルが多数あります。教員のポータブルスキル5選で詳しく解説しています。はじめの一歩としては、ブログでの情報発信・教員向け教材販売・オンラインでの学習サポートなど、自分の経験をそのまま活かせる領域から入るのがおすすめです。
Q7. 何から始めればいいかわかりません
迷ったら、まず申請不要で始められる副業5選で「副業に該当しない活動」から選んでみてください。そこから興味が湧いたものを1つ、週末の2時間で試してみる。合わなければやめる。この繰り返しで、半年〜1年でだいたい自分に合うものが見えてきます。
まとめ――「辛い・大変・めんどくさい」は分解すれば越えられる
教員の副業を阻む「3つの壁」を、もう一度整理します。
- 法律の壁(=辛い):地方公務員法38条・教育公務員特例法17条は「許可制」。そもそも副業に該当しない活動も多い。
- 時間の壁(=大変):週末2時間+平日15分×2日で設計する。全力疾走は必ず潰れる。
- 心理の壁(=めんどくさい):同僚の目ではなく、自分と家族の人生を基準にする。1分ステップで思考停止を解除する。
ひとつずつ見れば、どの壁も「越えられるサイズ」です。むしろ、漠然と「副業は怖い/大変/めんどくさい」と一括りにしている間が、いちばん動けない時期。壁の正体を見てしまえば、人は意外と動けます。
まず今日、この記事を閉じた後に1つだけやってみてください。自治体の兼業許可要綱を検索する、ドメイン名を3つ書き出す、本棚の副業本を1冊開く――なんでもOK。「読んで満足」で終わらせないことが、壁を越える最初の一歩です。
もっと具体的なステップに進みたい方は、申請不要で始められる副業5選とブログ副業6ステップをセットで読むのがおすすめです。
元教員として、同じ立場から心の底で応援しています。あなたの人生の選択肢が、今日から少し広がりますように。
最後に――壁を越えるのは「情報」ではなく「行動」
この記事では、かなり多くの情報を詰め込みました。法律・時間・心理・税金・実例バリエーション。ただ、正直なところ、情報を集めることと、行動することは別ものです。
私自身、休職中の時期は副業関連の本を10冊以上読んでいました。でも、1冊読むたびに「知った気になる」だけで、結局WordPressにログインする日は来ませんでした。転機は、本を1冊追加するのをやめて「ドメインを取るだけ」の10分を確保した日です。
あなたがこの記事にたどり着いたということは、少なくとも「副業、気になってる」という入口までは来ています。そこからもう一歩、「今日1分だけ動く」に踏み出せるかどうか。壁の高さは、行動量に反比例して低くなっていきます。
もし迷ったら、一度申請不要で始められる副業5選で「自分にも始められそうなもの」を1つだけ選んでみてください。そこから「ブログを選ぶ」という道を選んだ方は、ブログ副業6ステップで初日の30分を使ってみてください。
法律の解像度が上がれば「辛い」は消え、時間設計を変えれば「大変」は回せるようになり、1分ステップで「めんどくさい」は崩せます。3つの壁は、あなたが思っているほど高くありません。一歩踏み出した人から順に、景色は変わります。
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