「お金の話って、どう教えればいいの?」と悩んでいたあの頃
正直に言います。私、最初は失敗しまくりました。
オンラインスクールで小学生向けに金融教育を始めたとき、意気込んで「利子」とか「投資」とか「資産形成」とか……専門用語バリバリで話し始めたんですよ。
結果、子どもたちの目が完全にとろ〜んとなりまして(笑)。
「あ、これは完全にやり方を間違えた」と気づくのに、授業2回分かかりました。
それから試行錯誤して気づいたのが、「お金の仕組みって、子どもが日常で経験していることに置き換えると一気にわかる」ということ。
今日はその方法を、保護者の方でも今日から使えるレベルで紹介していきます!
そもそも、なんで小学生にお金を教えるの?
「まだ早いんじゃない?」って思う方もいますよね。
でも実は、金融庁も小学校段階からのお金教育を推奨していて、2022年から高校では「資産形成」が必修になっています。
私が一番大事だと思う理由はもっとシンプルで、「お金の仕組みを知らないまま大人になると、損をする場面が増える」からです。
騙されやすくなったり、衝動買いをくり返したり。
早いうちに「お金ってこう動くんだ」という感覚を身につけておくだけで、全然違う。
難しく教える必要はゼロです。むしろ、シンプルであればあるほどいい。
子どもがパッと理解できる!お金の仕組みの教え方3ステップ

ステップ1:「お金は交換券だよ」から始める
まず最初に教えるのは、「お金そのものに価値があるわけじゃない」という話です。
私が授業でよく使うのが、「ゲームの交換会」のたとえ。
- Aくんはカードゲームを持っている
- Bさんはシールを持っている
- でも「カード1枚 = シール何枚?」が人によって違う → 交換が大変!
- そこで「全員が価値を認める交換券=お金」が生まれた
これを話すと、子どもたちが「あ〜!だから1000円って書いてある紙切れに意味があるんだ!」って顔をするんです。
この顔を見るのが、私の密かな楽しみです(笑)。
保護者の方なら、お風呂上がりとかに「ねえ、なんでお金って使えると思う?」って聞いてみてください。
子どもの答えを否定せずに聞いてから、この「交換券」の話をするだけでOKです。
ステップ2:「稼ぐ・使う・貯める・増やす」の4つを体験させる
知識として教えるより、体験させた方が10倍早く身につきます。
我が家でも実際にやっている「おこづかいゲーム」を紹介しますね。
- 稼ぐ:お手伝いにポイントをつける(皿洗い=10ポイントなど)
- 使う:貯めたポイントで好きなものと交換(お菓子・ゲーム時間など)
- 貯める:「今月は使わずに貯めたら、来月ボーナスポイントあげる」ルールを追加
- 増やす:「ポイントを私(親)に貸してくれたら、少し増やして返す」で利子を体験
この4番目がポイントで、「貸したら増えて返ってきた!」という体験をすると、銀行や投資の概念がすんなり入ってきます。
うちの子は初めてこれをやったとき、「え、貸すだけで増えるの!?じゃあ全部貸す!!」と目を輝かせていました(笑)。
そこから「でも、もし返ってこなかったら?」という話につなげると、リスクの概念も自然に学べます。
ステップ3:「広告」と「本当に必要なもの」を見分けるトレーニング
お金の使い方で一番大事なのは、実は「欲しいと思わされているだけ」に気づく力だと私は思っています。
具体的には、YouTubeやテレビのCMを一緒に見ながらこんな質問をしてみてください。
- 「このCM、何を売りたいんだと思う?」
- 「このおもちゃ、本当に欲しい?それとも動画を見たから欲しくなった?」
- 「1週間後も欲しいと思う?」
批判するわけじゃなく、一緒に考えるのがコツです。
子ども自身が「あ、なんか流されてたかも」と気づいたとき、それが本当の意味での「お金を守る力」になります。
保護者の方がよく心配すること、ぶっちゃけ答えます
「お金の話って、子どもにしていいの?」
大丈夫です!「うちはお金がない」みたいな不安を煽る話ではなく、「お金の仕組み」を教えるだけなので、むしろ安心感につながります。
「お金って怖いもの」じゃなく「ちゃんと知れば味方になるもの」として伝えてあげてください。
「親自身がよくわかっていなくて不安…」
これ、めちゃくちゃよく聞きます。でも実は、一緒に学ぶ姿勢を見せること自体が最高の教育だったりします。
「お母さんもよくわかってないから一緒に調べてみよう」って言える親の子どもは、学ぶことへの抵抗感が少ないんですよね。
私が現場で見てきた実感として、間違いなくそう思います。
学年より「できること」で進めるチェック表
同じ学年でも、お金に触れた経験は子どもによって違います。年齢だけで区切らず、できることを一つずつ増やします。
| できること | 家庭・授業での課題 | 大人の声かけ | 次の段階 |
|---|---|---|---|
| 値段を比べる | 同じ予算で2案を作る | 「何を大事にして選んだ?」 | 必要と欲しいを分ける |
| 予算内で選ぶ | 500円の買い物計画 | 「残りはいくら?」 | 先の予定も考える |
| 広告を確かめる | 広告と商品説明を見比べる | 「事実はどこに書いてある?」 | 契約や課金を知る |
| 増減の理由を考える | 貯金と投資の違いを話す | 「減る可能性はある?」 | リスクと期間を知る |
具体例:夕食の買い物で、500円以内の組み合わせを2案作り、「安さ・量・栄養のどれを優先したか」を一言で説明してもらいます。正解を一つにせず、選んだ理由を聞きます。
一次資料で確認
金融庁は小学生向けに、日々のお金の使い方を扱う「生活編」と、お金が社会で回る仕組みを扱う「経済編」の教材を公開しています。J-FLECは小学生低学年向けの標準講義資料「おこづかいからまなぶお金の話」を公開しています。教材を答えとして渡すのではなく、家庭や授業の対話の材料として使います。金融庁「子ども向け金融経済教育」/J-FLEC「おこづかいからまなぶお金の話」(確認日:2026年8月19日)
まとめ:難しく考えなくていい。「今日の夕飯代」から始めよう
お金教育って聞くと、なんか構えてしまいますよね。
でも、スーパーでの買い物のときに「今日の夕飯、500円以内で考えてみて」って子どもに言うだけでも、立派な金融教育なんです。
予算を考える → 選ぶ → 足りなかったら削る。この繰り返しが、社会に出てからの「お金の使い方」の基礎になります。
難しい本を読む必要も、専門家に相談する必要もありません。
日常の中に、お金の話をちょっと混ぜるだけ。
それだけで、子どもの「お金センス」はぐんぐん育っていきます。
今日紹介した3ステップ、ぜひ気軽に試してみてください!
「うちの子、こんな反応してたよ」とかあればコメントで教えてもらえると嬉しいです😊
家庭でのお金の話については、「子どもと家庭でお金の話をするためにやっていること」もあわせて読んでみてください。



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