こんにちは、だにえるです。
うつ病で休職に入った最初の1か月は、私にとって人生でいちばん長く感じた1か月でした。眠ろうとしても眠れず、何もしていないのに自分を責め、スマホの通知音が鳴るたびに身体がこわばる。「休めば回復する」と頭ではわかっていても、心はまったくその通りに動いてくれませんでした。
この記事では、教員を休職した直後の1か月のリアルな状態と、私が少しずつ取り入れていった対処法をまとめています。今まさに休職を始めたばかりの方や、これから休職を考えている方に、「同じように苦しんだ人がここにいる」ことが伝われば嬉しいです。
この記事でわかること
- 休職1か月目に起こりがちな心身の変化
- 不眠・自責感・対人恐怖との向き合い方
- 掃除・マンガなど、心に効いた小さな習慣
- 連絡を校長窓口に一本化したことで楽になった理由
休職1か月目は「自分の心との戦い」だった
休めばすぐ元気になるって思ってたけど、違うんだね。
校長との面談を終えて、ようやく休職期間が始まりました。詳しい経緯は【教員休職中の過ごし方①】校長が家に来た話に書いています。
休みに入ったら少しは楽になると思っていたのに、現実はまったく違いました。最初の1か月は、ずっと自分の心と戦っているような感覚です。
- 眠れない
- 自分を責める
- 周囲の人が怖い
この3つが代わる代わるやってきて、ひと息つける時間がありません。職場から離れたのに、心は職場に縛られたままでした。
壁1:休職中なのに眠れない
主治医からは「まずは眠れなくなるまで思いきり寝てください」と言われていました。起きたいときに起きて、寝たいときに寝る。普通に考えたら羨ましい生活です。けれど、これが本当に難しいのです。
もともと不眠の症状があったうえに、寝ようとすると「寝なきゃいけない」というプレッシャーが出てきます。横になればなるほど、ネガティブな考えばかりが浮かんできて、目が冴えてしまう。眠るというシンプルなことが、こんなに難しいとは思いませんでした。
結局、睡眠導入剤を処方してもらい、寝る前に薬を飲んで眠る日々が続きました。薬の力を借りれば強制的に眠れるので、寝不足は少しずつ解消していきました。「薬に頼ることは悪いことじゃない」と、自分に言い聞かせていました。
壁2:休職している自分を責める
休んでるのに、なんで自分を責めちゃうんだろう。
朝、起きたい時間に起きるといっても、午前中には目が覚めます。これまでは休日もずっと仕事をしていたので、いざ何もしない時間が出来たときに、何をしたらいいのかまったくわからないのです。
かといって何もしないと、休んでしまった罪悪感で押しつぶされそうになります。最初は小説を読もうとしました。けれど、内容がまったく頭に入ってきません。読みながらも、頭は学校のことばかり考えてしまうのです。
- 自分が休んだせいで、ほかの先生に迷惑をかけている
- めちゃくちゃなクラスを残してきてしまった
- 子どもたちは急なことで戸惑っているかもしれない
- 自分が休まなければ、こんなことにはならなかった
「何で休んでしまったんだ」と、ひたすら自分を責めていました。
うつ病に「掃除」が効いた3つの理由
そんな時間を紛らわせてくれたのが、部屋の掃除でした。仕事中心の生活で部屋が荒れていたこともあり、軽い気持ちで始めてみたら、心が少しずつ落ち着いてきたのです。あとから振り返ると、掃除には3つの効能がありました。
1. 何も考えなくていい。小説と違って、掃除中は余計な思考が入り込みません。手を動かしているうちに、頭の中の雑音が静かになっていきました。
2. 体を動かせる。主治医からも「体を動かしてください」と言われていましたが、外出する元気はありません。掃除なら、外に出ずに体を動かせて、それだけで気分転換になります。
3. 成果が目に見える。「今日はここまで掃除できた」という事実が、自分を褒める材料になります。自分を責めてばかりだった時期に、唯一自分に「よくやった」と言える時間でした。
マンガも救いになりました。文字だけの本は読めなくても、絵が中心のマンガはなんとなく目で追えます。深く考えずに楽しめるという点で、休職初期の自分にはちょうどよかったのです。
壁3:休職してから周囲の人が怖くなった
休職してからは、ずっと「周囲の人が怖い」と思って過ごしていました。
- 外出は病院だけ
- LINEは見たくない
- 電話がかかってくるのが怖い
引きこもりに近い生活でした。ひとつずつ詳しく書いていきます。
外出は病院だけだった
教員という職業柄、保護者や地域の方と関わる機会が多く、知り合いに会う確率がほかの職業よりも高いという事情があります。平日の日中に出歩いたら、事情を知らない人にいろいろ聞かれるかもしれない。車を運転している姿を見られたら、後から連絡が入るかもしれない。そんなことを考えていると、自然と足が外へ向かなくなりました。
LINEは見たくなくなった
既読つけたら返さなきゃ、って思っちゃうもんね。
休職直後は、同僚を中心にたくさんのLINEが届きました。心配してくれる気持ちはありがたいのですが、何をどう返せばいいのか、まったく言葉が浮かびません。
返信したほうがいいのはわかっている。でも、どうしても返信できない。既読をつけたら返信しなければいけない気がして、既読すらつけられない。かといって未読無視も申し訳ない。──この三重の苦しさから抜け出せませんでした。
結局、LINEをミュートにする選択をとりました。「広告通知が多いだけだから」と自分に言い聞かせていると、少しずつ気持ちが軽くなっていきました。
電話に出るのが本当に怖かった
LINEと違い、電話はその場で直接話さなければなりません。負担がまったく違いました。出たくなくて、何度も無視してしまったことがあります。
ただ、校長からの電話だけは出るようにしていました。重要な連絡や書類の話があるかもしれないし、誰かが私に伝えたいことも校長経由で来るだろう、と思っていたからです。
結果的に、校長が連絡窓口を一本化してくれたことが、私にとって大きな救いになりました。毎回いろんな人と話すと、それだけで一日のエネルギーが尽きてしまいます。校長とだけ話せばいいという状況は、本当にありがたかったです。
休職1か月目にやってよかったこと・やらなかったこと
具体的にどう過ごしたか、もうちょっと知りたいな。
1か月を振り返ってまとめると、こうなります。
やってよかったこと
- 主治医の指示通り、薬を使ってでもまず眠ること
- 掃除・マンガなど「考えなくていい時間」を確保すること
- 連絡窓口を校長一本に絞ってもらうこと
- 人気のない道や時間帯を選んで通院すること
やらなくてよかったこと
- 無理に小説や勉強で頭を働かせようとすること
- すべてのLINEに返信しようとすること
- 「早く治さなきゃ」と自分を急かすこと
「何もしないこと」が一番難しいと感じる方も多いと思います。それでも、最初の1か月は「何もしない」が正解です。
まとめ:1か月目は「孤立を選ぶ自分」を責めなくていい
一人になる時間も、必要なときがあるんだね。
休職の最初の1か月は、どうしても周囲の目が気になり、部屋にこもってしまいます。罪悪感から人との連絡も途絶えがちで、自ら孤立を選んでしまう。それでも、私は「それでもいいのかな」と思っています。
周りの環境がプレッシャーになるなら、まずはそこから物理的に離れる。一人の時間を抱えるのも、回復には必要な過程でした。
1か月を過ぎたあたりから、少しずつ外に出られるようになっていきます。続きは【教員休職中の過ごし方③】落ちついてからの過ごし方で書きました。よかったら読んでください。
今まさに、休職して間もない方へ。眠れなくても、人が怖くても、それはあなたが弱いからではありません。心が必死に守ろうとしている証拠です。どうか、自分を責めずに、一日一日をやり過ごしてください。以上、だにえるでした。



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