教員を辞めた後の働き方|私が非常勤講師と副業を選んだ理由

窓辺の机のノートとマグカップ — 教員を辞めた後の働き方を考える穏やかな朝 教員退職体験談

「教員を辞めた後、ちゃんと生きていけるんだろうか」

休職や退職を考え始めた頃、私が一番くり返し検索していたのは、たぶんこの言葉でした。

結論から言うと、私は今、非常勤講師とオンラインスクール講師を組み合わせる働き方を選び、無理なく日々を送れています。お金の不安がゼロかと言われると正直そうではありません。でも、心と体を守りながら子どもと関われている今の働き方は、私にとって「選んでよかった」と思える形になっています。

この記事は、教員を辞めるかどうか迷っている方に向けて、私の現在地を正直にお伝えするものです。「こうすべき」というお話ではなく、「こういう道もあるよ」というひとつの選択肢として読んでもらえたらうれしいです。

正規教員を辞めた、私の背景

私はもともと小中学校の正規教員として働いていました。授業も子どもたちも好きでした。それでも、長時間労働や人間関係の積み重ねで少しずつ心が疲れていき、最終的には休職を経験し、そのまま退職するという選択をしました。

「辞める」と決めたとき、いちばん大きかったのは安心感でも開放感でもなく、不安でした。安定した給料、退職金、社会的な信用、教員という肩書き。手放すものを並べると怖くなる夜もありました。

それでも、自分の体と心が「もう無理」と言っている事実は、どうしても無視できなかったのです。

今の働き方|非常勤講師+オンラインスクール講師

退職後、私が選んだのは「教員を完全に離れる」ではなく、「正規ではない形で教えることを続ける」働き方でした。

非常勤講師として、教科指導に集中する

現在は週に数日、非常勤講師として学校で教えています。担任業務や校務分掌、保護者対応など、正規教員時代に大きな負担になっていた業務は基本的にありません。授業に集中できる時間が増えたことで、自分が「教える」ことそのものは、やっぱり好きなんだなと感じる場面が増えました。

正規時代のように「何かを抱え続けている」感覚が薄くなり、授業が終わったあとに「今日は楽しかったな」と思える日も増えました。

オンラインスクール講師として、子どもと穏やかに関わる

もうひとつの軸として、オンラインスクールで小学生向けに金融・IT・AIをやさしく教える仕事もしています。少人数で、画面越しに子どもたちと話しながら進めるスタイルです。

大人数を一斉に動かす学校現場とは違い、一人ひとりのペースに合わせやすく、子どもの「わかった!」という瞬間にしっかり立ち会えるのが、私にとってはとても心地よい時間になっています。

辞めて気づいた、3つの大きな変化

1. 心と体に、ゆとりが戻ってきた

正規教員時代は、朝起きた瞬間からすでに疲れているような感覚がありました。今は、朝起きて、その日の予定をぼんやり眺めながら少しずつ動き始められる余白があります。

当たり前のように思えるこの「朝の数分」が、私にとっては取り戻せた一番大きなものだと感じています。

2. 子どもとの関わりに「丁寧さ」が戻った

正規教員時代は、目の前の子どもを大事にしたい気持ちと、同時にこなさなければならない業務量のあいだで、いつもどこかが削れている感覚がありました。

非常勤やオンラインスクールでは、関わる人数や時間は減ったぶん、一人ひとりに向ける時間と心の余裕は明らかに増えました。子どもとのやりとりが、以前より少しだけ丁寧にできるようになった気がしています。

3. 自分の時間が戻ってきた

家事、家族と過ごす時間、読書、ブログを書く時間。退職前は「時間が足りない」が口ぐせでしたが、今は自分のペースで一日を組み立てられるようになりました。

すごく派手な変化ではありません。ただ、「自分の暮らしを自分で選んでいる」という感覚が戻ってきた、というのが正直なところです。

正直に書きたい、3つの不安

いい話ばかり書いても嘘になるので、ここからは正直な不安も書いておきます。

1. 収入は、確実に減った

正規教員時代と比べて、月の収入は減りました。ボーナスもなくなり、退職金もなくなりました。

「あと数十年、正規で勤め上げていたらどうなっていただろう」と考える瞬間は、今もあります。お金の不安は、ゼロにはなりません。

ただ、それを補うために、生活費を見直したり、副業として書いたり教えたりする時間を意識的に作っています。完璧ではないけれど、少しずつ整えている、というところです。

2. 安定性を手放した実感

正規教員という肩書きは、想像していた以上に「安心感」を提供してくれていたのだと、辞めてから気づきました。

非常勤は年度ごとの契約で、来年も同じ条件で働ける保証はありません。住宅ローンや大きな買い物を考えるときに、「正規だったら通っていたかも」と思う場面もあります。

3. 「逃げた」と思われないか

これは、自分の中の声でもあり、外から向けられる声でもありました。「もう少しがんばれたのでは」「途中で辞めるのは無責任なのでは」。

でも今は、自分の体と心を守るために選んだ道は、逃げではなく、自分に合う場所を探すための一歩だったのだと、ようやく言葉にできるようになってきました。

それでも、いま選んでよかったと思える理由

収入は減り、安定も減り、肩書きも変わりました。それでも、いまの働き方を選んでよかったと感じている理由を3つだけ書いておきます。

  • 朝、ふつうに起き上がれる日が増えた
  • 「明日も同じ場所に立てる」と思える
  • 子どもたちと関わる時間を、もう一度好きになれた

大きな成功も派手な逆転もありません。ただ、自分の暮らしを自分のペースで歩けるようになった、というだけです。でも、それが今の私にはちょうど良かったのだと思います。

教員を辞めようか迷っている方へ

もし今、教員を辞めるかどうか迷っている方がこの記事を読んでくれているなら、伝えたいのは一つだけです。

辞めることは、逃げではなく、自分に合う働き方を探すための選択肢のひとつです。

正規にこだわらない働き方、教員という枠の中で形を変える働き方、教育から少し離れる働き方。選択肢はいくつもあり、どれが正解ということもありません。

このブログでは、休職・退職・非常勤・副業・AI活用など、教員のリアルな選択肢について、私自身の体験ベースで書いています。少しでも、今日の不安を整理する材料になればうれしいです。

無理せず、ご自身のペースでいきましょう。

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