おはようございます!ダニエルです!
- 教員は公務員だからノルマがない。
- ぬくぬくと仕事をしている。
- いろんなことをしているが、何かに特化したことはないため、スキルが身に付かない
正直な話をしますと、転職業界では、教員(公務員)の価値は高くありません。
それは、特化したスキルがないためです。
各企業はあらゆることを平均的にできる人ではなく、
他は30点でも何か一つ100点でできる人を求めています。
そういった点で、教員は不利な状況にあります。
じゃあ、教員には転職は不可能か?
そういうわけではありません。
教員経験を通して、
これまで知らず知らずのうちに身に付けてきたスキルを
今一度確認し
それらを生かした業界へ転職していけばよいのです。
そこで、この記事では、教員が転職先で生かせる能力・経験を紹介していきます。
今回紹介するのは以下の3つです。
- 教員が営業職で生かせる能力・経験
- 教員が個別指導塾の塾長・マネージャー等で生かせる能力・経験
- 教員が私立校・予備校等の教務等で生かせる能力・経験
この記事を読んでいただき、みなさんの転職に対する不安感を少しでも軽減できたらうれしいです。
それではさっそく見ていきましょう。
教員が転職先で生かせる能力・経験
1 教員が営業職で生かせる能力・経験
教員が営業職の転職先で生かせる能力や経験は以下の2つです。
- コミュニケーション能力
- タスク管理能力
コミュニケーション能力
教員経験のある方は、コミュニケーションが仕事といってもいい程
毎日、子どもや保護者、同僚、管理職とコミュニケーションをとっていると思います。
年齢も立場もスタンスもまったく異なる人たちと、相手に適した言葉遣い、聞き方、伝え方などに気を付けながら、日々相手と接しています。
そんな中で自然と磨かれてきたのが、コミュニケーション能力です。
コミュニケーション能力と言っても、ただ話し続ければいいというものではありません。
相手の話を聞き、思いをくみ取り、問題を解決へと導くこと
これが大切なことです。
教員という仕事をしていると、子どもたちの問題解決のために、たくさん話を聞きますよね。
また、うまく話せない子の思いをくみ取ることも必要ですよね。
そして、どうしたら問題が解決できるかを考え、実行にうつしますよね。
これらの能力がすべて、営業職で生かせるコミュニケーション能力につながっているのです。
営業職とは、お客様の課題やニーズを聞き取り、それらを解決するために適切な自社の製品やサービスを提案し、購入してもらうことで、自社の売り上げに貢献する仕事です。
すなわち、問題を聞き取り、相手の求めていることを想像し、どうしたら解決に導けるかを一緒に考えていく職業となります。
教員の仕事と似ていると思いませんか?
普段頑張っていたことが転職でも生かせるってうれしいですよね。
タスク管理能力
登校前に出勤し、下校後にしか事務的な仕事はできない。
そんな多忙な毎日を送る教員ですが、働き方改革ということで、「早く帰る日」が設定されている学校も少なくないと思います。
ただ、日々の業務量が減っているわけではなく、
管理職の報告のための数字上だけでの残業時間報告がされていたり、
「早く帰れ」と急かされたりして、名ばかりの働き方改革が行われている学校が多いと思います。
私の学校も同様でした。
- 子どもの登校前(勤務時間開始30分前)には必ず出勤するように校長から全職員に話があったり
- 勤務時間の報告は残業月40時間以内に収めてくださいと教頭から言われたり
- 子どものための教材研究は残業時間に含まれないという変な制度があったり
働き方改革とは?という状況がたくさんありました。
ですが、そんな多忙な中、少しでも早く帰ろうとすることで身に付いてきた能力もあります。
それがタスク管理能力です。
様々な仕事を限られた時間の中でやりきろうとすると、必然的に仕事に優先順位をつけるようになります。
今すぐにすべきこと、今日中にすべきこと、今週中にすべきこと
また、職員室にいないとできないことと、歩きながら考えられることなど、
場所に縛られずにできる仕事についても考えるようになります。
日々、多くの業務に追われているからこそ、限られた時間の中で効率よく仕事をこなす力が身に付いてきました。
そして、それがタスク管理能力となります。
営業職でも、顧客とのアポイントや事務処理作業、訪問など、数多くの仕事を行うことになります。
その時に、このタスク管理能力が生かされるのです。
大切な顧客とのアポイントを忘れてしまったといったことがないようにするためにも、自分のタスクをしっかり管理する能力はとても大切になるのです。
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2 教員が個別指導塾の塾長・マネージャー等で生かせる能力・経験
教員が個別指導塾の塾長・マネージャー等の転職先で生かせる能力や経験は以下の2つです。
- 教科指導力
- 幅広い視野
教科指導力
毎日、教材研究を行い、板書計画を練り、発問やワークシートを工夫しながら授業を行ってきた教員のみなさんには、教科の指導力は大きく身に付いています。
また、子どもの思考についても想像してきたことで、どうしたらよりわかりやすい指導ができるかもたくさん考えられると思います。
そういった教科指導力は個別指導塾でも大きく生かすことができます。
お金を払ってきているか、そうでないかの違いはありますが、目の前にいるのが子どもということは変わりません。
私たちにできることは、どうしたら目の前の子どもがより勉強ができるようになるかを考えて指導してあげることです。
幅広い視野
個別指導塾の塾長やマネージャーとして全体を統括していくうえで、必要となるのは幅広い視野です。
これまでの教員時代と異なるのは、子どもの管理とともに、従業員の管理をしていかないといけないということです。
例えばアルバイトの講師について考えたり、校舎のデザインを考えたりする必要があります。
もちろん、信頼できる他の社員に任せることもできますが、責任を取るのは自分となります。
これまで教員としては、目の前の子どもたちに全力で向かえばよかったですが
今度は、もっと視野を広げていかないといけません。
しかし、これも考え方によっては、大きく変わらないとも言えます。
アルバイトの講師について考えることはありますが、教員も、外部の方に講師を頼んだり、後輩の指導をしたりしています。
校舎のデザインを考えることもありますが、教員も、教室内のレイアウトを考えています。
少し変わりますが、まったくの未経験・右も左もわからないという状況にはならないですよね。
3 教員が私立校・予備校等の教務等で生かせる能力・経験
教員が私立校・予備校等の教務等の転職先で生かせる能力や経験は以下の2つです。
- 学級経営力
- コミュニケーション能力
学級経営力
これまで苦労して身に付けてきた学級経営力。
これは私立校でも生かすことができます。
また、教務等になった際も、自分で学級経営を行ってきたという事実はとても強い武器となります。
経験からアドバイスができたり、学級経営の目線から職員を見渡し関係構築ができたりします。
コミュニケーション能力
私立校だからこそより綿密なコミュニケーション能力は必要となります。
子どもはもちろんですが、保護者との関係構築はとても大切になります。
私立校に通わせるためには学費を支払う必要があります。
少し古いデータになりますが、文部科学省が平成30年度に調査したものによると
公立小学校と私立小学校の学費には14倍もの差があるということです。
それらを自分で支払うということは教育に対して大きな関心をもっているということです。
もちろん、公立校にもそういった保護者の方はいますが、
私立校の方がより厳しい目で見られるのは必然です。
そういったときに、保護者と密に連絡を取り合い、信頼を得ていくことはとても大切です。
少しのボタンの掛け違いが、大きな問題へと発展してしまう前に、コミュニケーション能力を生かして連携できる力は大切に生かしていきたいですね。
まとめ
今回は、教員のみなさんが転職先で生かせる能力・経験をまとめてみました。
教員が営業職で生かせる能力・経験
- コミュニケーション能力
- タスク管理能力
教員が個別指導塾の塾長・マネージャー等で生かせる能力・経験
- 教科指導力
- 幅広い視野
教員が私立校・予備校等の教務等で生かせる能力・経験
- 学級経営力
- コミュニケーション能力
しかし、これらはあくまで一般的な話となります。
各個人で経験や能力は異なります。
一人ひとりがこれまで培ってきたものは多様だと思います。
大切なのは、教員だから何もスキルがないと考えるのではなく、
- 自分には何ができるか
- これまで何をして、どんなことを身に付けてきたか
これらを考えることです。
誰でも、一つは自信をもってできることがあるはずです。
それを見つけて、転職で生かしていきましょう。
以上、ダニエルでした。
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